PCのメンテナンス

長いことPCをメンテせずに使っていると、当たり前のことながら動作が鈍くなったりフリーズし易くなったり、作業にやたら時間がかかったりするようになる。

だいたいの場合、ファイルの断片化が進んでいたり、レジストリがいらないファイルでいっぱいになっている事が原因となり、これらの症状を引き起こしているが、悲しいかな、仕事でPCを使うサラリーマンの9割が日常メンテナンスを行っていない。

PCも車やバイクと同じで、定期的なメンテをしなければ必ず壊れるのだ。

私のPCではレジストリの掃除にはCClenaerを使っている。レジストリは、新しいソフトのインストールやアンインストールを行った際に一時的にその情報を保管するところだが、ユーザーが定期的にメンテナンスをしてあげないとごみファイルが溜まる一方だ。マニュアルでレジストリの中をクリアにすることもできるが、これは相応のスキルがないとPCが二度と起動出来なくなるなどのトラブルの原因にもなるので、GUIベースのアプリケーションで行うほうが良いだろう。
CClenaerは安全に必要のないレジストリを消したり、プログラムの整理もできるのでお薦めだ。


次はファィルの断片化の修復。これは主にOS起動ディスクに発生しやすく、ある程度放って置くと連続しているはずのファイルが断片化だらけになってしまう。
この断片化を修復する処理を"デフラグ"という。
WindowsXPシリーズでは、GUIでわかり易いデフラグツールがOSについていたが、Vista以降はバックグラウンドで作業が行われるため、作業が遅い、視覚的に進行状況を確認できないなどのデメリットがある。XPのデフラグツールもお世辞にも速いとはいえず、昔は良く一晩走らせっぱなしにしていたものである。

私はデフラグに2つのツールを使っている。ひとつはシェアウェアDiskeeper、もうひとつはフリーウェアのAuslogicsだ。Diskeeperは今や語る必要もないデフラグツール。有償ではあるが、筆者は2ライセンス購入するくらい、機能も豊富で安心して使うことができる。使用期間中のアップデートとかはないようだが、価格もリーズナブルだし、使い勝手も良い。30日間の無料トライアルもあるのでぜひ試してみてほしい。

Auslogicsは海外製のフリーウェアだが、こちらもソコソコ信頼は置ける。DIskeeperと見比べるとやはり見劣りはしてしまうが、対象のPC次第ではこれで充分だろう。



あと、補足ではあるが、CClenaerで削除する項目に"一時ファイル"があるが、これはマニュアルでも削除可能だ。これらのファイルは消したところでそれほど害のあるファイルではないので、こちらはマメに消すことをお薦めする。

方法は全てのWindows OSで共通。"ファイル名を実行"メニューから、"%temp%"と打ち込もう。一時ファイル格納先のフォルダが開かれるので全選択して削除、これだけだ。
Vista以降のOSではRAIDユーティティなどが削除できないが、使用中のファイルはそのまま放っておけばよい。
気づくとココが数百個のファイルで埋め尽くされていたりすると、そりゃ動作もおそくなるので。